ブログ

清瀬中学校の生徒保護者必見!一学期中間テストがなくなるけどどうする?

ベスト自修館ブログ

こんにちは、塾長の佐々木です。清瀬中学校では一学期中間試験が実施されなくなると保護者会で発表されました。それから他の中学校の保護者に連絡して調査したところ、本稿執筆時点では清瀬中学校のみの措置だと判明しました。※今後、他中学校の情報が入った時には修正します。

というわけで今回の教室ブログでは、一学期中間試験が無いとどうなるのかと、その対策についてお知らせします。

一学期中間試験の時期は?

清瀬市内の一学期中間試験は例年5月に実施されていました。令和4年度の場合、清瀬中は5/19・20、清瀬二中、清瀬三中、清瀬四中は5/12・13、清瀬5中は5/11・12に実施されました。3年生の修学旅行が5月にある場合などは日程が大きく動いたことも過去にはありましたので、学校ごとの予定は4月に配布される年間行事予定表で確認してください。

中間試験がなくなることのメリットは?

メリットが多いのは中学1年生です。中学校進学に伴う環境の変化に加え、入学直後には身体測定や心電図などの医療系の検査、安全指導、避難訓練、部活動体験など、多くの予定があります。授業時間が充分に確保されない状態でテストを行うことは生徒側や中学校の先生側にとっても大変です。

学年共通のメリットとしては、試験が減ることによって定期試験日や返却授業のための時間を教科書を進めるために使えることが挙げられます。新学習指導要領に基づく教科書変更が一巡し、今年からは一部学年の社会を除き、全学年で新課程の教科書が使われます。いわゆるゆとり教育からの脱却のため、教科書のボリュームは増えていますから、これはメリットと言えるでしょう。

中間試験がなくなることのデメリットは?

正直に言うと、清瀬市の学習塾の塾長として生徒の成績を上げるためにはデメリットの方が多すぎて困っています。順番にご説明します。

中1:意識づくりの遅れ

小学生の意識から中学生の意識に変わるために、定期試験は必要不可欠です。学力はひとりひとり異なりますが、小学生のカラーテストの得点が高かった子でも、中学校の定期試験の得点は20点~30点下がると考えてください。そのため、小学生時代と同じように勉強をしていては中学校で苦戦することになるでしょう。定期試験に向けて計画的な学習を続けることで、中学校での学力向上につながるのですが、その時期が遅くなります。

テスト勉強を集中的にすることで得点が伸びやすい、国語、理科、社会などは小学校で高得点だったお子様でも、いわゆる「ノー勉」と呼ばれる試験前にほとんど勉強しない生活スタイルを続けていると、低得点を取ってしまうことがあります。今までは中間試験の成績が思わしくなくても、期末試験までの間に修正することができましたが、初めての定期試験で9科目の勉強をしなければならないことを考えると、試験前の意識づくりが特に大切になってきます。

科目担当の先生によっては小テストを複数回行うことがあるかもしれませんが、新中学1年生は試験に向けて集中して勉強する経験をしていないため、小テストに向けてきちんと準備できるお子様は多くはないと思われます。その結果、期末試験の膨大な範囲を充分に勉強できない子供たちが多く出る可能性があります。

さらに、期末試験が終わるとすぐに夏休みに突入します。期末試験の結果が悪かったとしても中学入学後、初めてのテスト結果に対して「次は頑張る」とお子様が言えば、保護者の皆様の多くは様子を見てみようと思うでしょう。しかし、お子様は夏休みの間に自力で充分な勉強ができるでしょうか。夏休み明けの9月の二学期中間試験の時には、夏休みの間の勉強量による大きな差がついてしまうでしょう。

中3:高校入試に向けて

まず、中学3年生の一学期の成績は私立高校の併願優遇を得るために影響します。併願先としてどの私立高校を選ぶのか。優遇を得られた学校が満足いくものなのかによって都立第一志望の方でも受験戦略に大きく影響します。※併願優遇について、詳しくは昨年のブログ「中学3年生の1学期の成績はかなり重要!!」をご確認ください。

次に、当塾の生徒達の成績は中2学年末から上昇基調に入る生徒が多いです。昨年度は集団指導の中2英語を担当していましたが、担当した中2入塾の生徒は全員が学年末試験で入塾以来の自己最高点を取っています。その勢いのまま中3一学期中間試験、一学期末試験と成績を上げていく生徒が多いのですが、中間試験が無いことによる中だるみが発生しないか、期末試験の範囲が広くなることによって、テスト対策がうまくいかない生徒が出ないか今から心配です。

また、科目ごとに日程が不明な小テストには塾側としてどう対策していくのか、一学期中間試験が無いことでの受験に向けた意識づくりをどのように工夫していくのかが今年度の清瀬中3年生に対しての課題だと思っています。

対策として何をする?

対策として、検定試験の受験を奨励しようと考えています。当塾は英語検定、漢字検定の準会場ですので通いなれた教室で検定試験を受けることができます。英語検定と漢字検定は私立高校の入試の際に内申点に加算する形で優遇を得ることができます。

優遇規定は私立高校によって異なりますが、3級から優遇されるケースが多いです。中1の方は5級から検定をスタートして、検定を受ける習慣作りをすることをお勧めします。また、中3で9科素内申合計36(オール4)に達していない方には3級の取得をお勧めします。清瀬市から通学可能な私立高校の優遇を獲得するにあたり、9科素内申合計27(オール3)だと学校選びの余地がほとんどありません。「○○部がある学校がいい」とは言えない状況だとお伝えしておきます。

終わりに

このニュースが入ってきたときに「中間試験が無いことで成績に影響が出たら清中の受験生だけ不利じゃないですか」と言った清中3年生がいました。確かに清瀬市内だけで考えればそのように言えるかもしれません。

しかし、都立高校受験は東京都全域での戦いです。一学期中間試験が無い学校はたくさんありますし、渋谷区、墨田区、北区などは二学期制です。自分の成績を考える視点を中学校内でのものから、東京都全体の中での位置に変えることの重要性をお伝えしました。※ちなみにこの生徒、今週は毎日塾に来てます。やる気を引き出せたようでうれしいです。

大切なのは、自分個人の成績が志望校に対してどの位置にあるかを考え成績を上げていくことです。当塾では塾生ひとりひとりの目標達成のサポートを全力で行っていきます。

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る