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令和7年度(2025年度)都立高校入試倍率解説(推薦入試編)

こんにちは、ベスト自修館清瀬校塾長の佐々木です。昨年の5倍のお申し込みをいただいた都立高校推薦入試対策講座の面接練習も全員終了し、残った小論文・作文の添削をする日々です。多くのお申し込みありがとうございました。

さて、東京都教育委員会より、都立高校推薦入試の応募倍率が発表されました。募集人員9,426人に対しての応募者数は21,504人で応募倍率は2.28倍でした。過去30年間で最低の倍率になっています。私立高校授業料助成の所得制限がなくなったことによる影響が大きいものと思われます。

今回は清瀬市からの受験生がいると思われる学校のまとめと注目校についてお伝えします。都教委の発表資料は下記リンクよりご確認ください。

令和7年度東京都立高等学校入学者選抜応募状況(推薦応募)

注記:本ページは令和7年度推薦入試の倍率についての解説です。

一般入試の2/7時点での応募倍率はこちら。最終応募倍率についての解説は2/15ころ更新します。

はじめに

現在の中学3年生本人はこのページ熟読しないでください。推薦入試は出願先変更ができないので、自分が出願した学校の倍率を確認したら勉強に戻ることをお勧めします。合格可能性を高める行動をとっていくことが大切です。

凡例

学校名 → 今年の倍率 → 昨年の倍率 → 一昨年の男子倍率 → 一昨年の女子倍率 の順番です。新宿、国分寺等の一昨年度以前からの共通定員校は、学校名 → 今年の倍率 → 昨年の倍率 → 一昨年の倍率 の順番です。

進学指導重点校と進学重視型単位制高校

  • 戸山:3.55 → 3.34 → 一昨年男子 2.94 女子4.50
  • 青山:4.25 → 3.79 → 一昨年男子 3.10 女子4.62
  • 立川:3.43 → 2.95 → 一昨年男子 2.96 女子4.08
  • 国立:3.44 → 3.55 → 一昨年男子 2.85 女子3.83
  • 新宿:5.31 → 7.66 → 5.91
  • 国分寺:2.84 → 2.25 → 2.94

今年も最も高倍率なのは新宿高校でした。昨年の7.66倍ほどではありませんが5倍をこえる大激戦になっていますから、新宿高校志望の受験生は推薦入試終了後、一般入試に向けて気持ちをすぐに切り替えると良いでしょう。全体的に倍率は高止まりしており、いわゆる私立高校授業料無償化の影響は見られません。青山、立川、国分寺の約0.5ポイントアップが目立ちます。青山は新宿が減少した分だと思われます。

第9学区(清瀬市・東久留米市・東村山市・小平市・西東京市・国分寺市・小金井市・武蔵野市)

  • 武蔵野北:1.69 → 2.04 → 一昨年男子1.92 女子3.00
  • 小金井北:1.96 → 2.63 → 一昨年男子1.54 女子1.82
  • 清瀬:2.43 → 2.43 → 一昨年男子1.58 女子1.73
  • 小平:2.10 → 2.00 → 一昨年男子1.00 女子2.33
  • 小平南:2.18 → 3.25 → 一昨年男子2.17 女子2.38
  • 保谷:2.92 → 3.16 → 一昨年男子3.91 女子2.67
  • 田無:2.66 → 3.13 → 一昨年男子2.12 女子2.43
  • 久留米西:2.27 → 2.15 → 一昨年男子3.08 女子3.32
  • 小平西:2.89 → 3.64 → 一昨年男子3.72 女子2.35
  • 東村山西:2.00 → 1.63 → 一昨年男子1.33 女子2.32
  • 東村山:3.88 → 3.35 → 一昨年男子1.33 女子4.00
  • 東久留米総合:2.78 → 1.92 → 2.07

学区全体としては倍率低下傾向です。校長会調査の結果に比べて清瀬、東村山西の倍率が高めにでています。校長会調査での倍率が低いことを意識して小平南→清瀬、小平西→東村山西の移動があったと考えるべきでしょう。倍率をみての志願先変更は準備が不十分になりますから、合格ラインは昨年並みになるでしょう。

東久留米総合は0.86ポイントのアップ。広報委員会による活動が中学生にも保護者にも高評価です。東村山も倍率アップが止まりません。エンカレッジスクールの特性が認知されて第一志望にする生徒が増えているものと思います。

旧第9学区の特徴として、倍率が低くなっている学校に翌年人気が集中する傾向が見られます。「倍率が低いから」という理由だけで学校選びをしてしまうと倍率がわかった時に慌ててしまうケースがありますので、これから高校受験を迎える方は気をつけてほしいと思います。

第3学区(練馬区・中野区・杉並区)

  • 井草:2.25 → 2.61 → 一昨年男子1.76 女子3.20
  • 石神井:3.43 → 3.27 → 一昨年男子3.61 女子3.43
  • 武蔵丘:2.56 → 3.50 → 一昨年男子2.85 女子3.37
  • 鷺宮:3.95 → 3.27 → 一昨年男子4.86 女子6.42
  • 練馬:2.38 → 2.96 → 一昨年男子2.17 女子3.86
  • 光丘:1.54 → 2.04 → 一昨年男子2.08 女子1.27
  • 田柄:0.83 → 0.69 → 一昨年男子0.33 女子1.13

人気の高い鷺宮は典型的な隔年現象が起きています。清瀬市からは通いにくいので掲載していませんが、杉並高校との間で周期的な倍率変動が見られます。井草は倍率低下傾向継続です。HPの進路指導ページ直したほうがいいと思います。

武蔵丘の0.94ポイントの大幅ダウンは新校舎建設期間の影響が大きいです。来年は低倍率が続くと思いますが、2年後からは反動増があるものと思われます。田柄は二年連続で推薦入試時点で定員割れ。一般入試も全入になると思われます。

おわりに

繰り返しですが推薦入試は志願先変更がないので、情報収集しても合格の可能性は上がりません。本校の期待する生徒の姿と学校パンフレットを読み込んだほうが合格の可能性は上がります。

中学3年生の保護者、中学2年生以下の受験生は興味がある学校や変更候補の学校確認にご利用ください。

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