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11.112022
定期テスト対策に使える暗記学習のコツ
清瀬市内の中学校に通う皆さんは二学期期末テストまで残り1週間を切りました。テスト対策、進んでいますか?
テスト直前期にはこれまでの1~2週間で復習してきた内容を再度振り返り、覚えきれていなかった知識事項を詰め込む、いわゆる暗記学習をしにいくのがよいです。英語の単語、国語の漢字、数学や理科の公式・問題パターン、社会の重要事項など、覚えていなければそもそも解答できないような事項は暗記が必要です。
しかし、やはり暗記学習というのはつらいものです。「暗記は苦手だ」「一生懸命覚えたのに忘れてしまう」という人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、効果的に暗記ができるようになるためのポイントと、効率的に暗記学習ができる方法や便利グッズをご紹介していこうと思います。
暗記学習のポイント
そもそも人間は忘れる生き物
暗記が苦手で勉強への自信を無くしてしまう人もいますが、そもそも人間は忘れる生き物です。忘れるのが普通なのです。自分だけが暗記が苦手なわけではありません。みんな暗記は苦手なのです。
「そうは言っても暗記科目が得意なやつだっているじゃんか」とお思いでしょうが、それはその人が暗記のコツを(意識的にせよ無意識的にせよ)抑えて学習をしているからです。闇雲に覚えようとしてもうまくいきませんが、きちんとコツを抑えて暗記に取り組めばある程度のところまでは誰でもたどり着けます。
短期記憶と長期記憶
人間の脳は、情報に優先順位をつけています。普通、脳に入ってくる情報はどうでもいい情報・すぐ忘れていい情報として一瞬だけしか脳に残りません(短期記憶)。一方、命にかかわるような情報や何度も使う情報は、脳に長く残る記憶(長期記憶)として保存されます。
一生懸命英単語や漢字を覚えたのに次の日には忘れてしまった、という経験をしたことがある人もいると思いますが、それは、一生懸命脳に放り込んだはいいものの、短期記憶としてすぐに忘れ去ってしまっているのです。
暗記の肝は”くりかえし”です!
人間は忘れるのが普通なので、覚えたはずの英単語や漢字はすぐに忘れ去られてしまいます。では、覚えたことに意味はないのでしょうか。
そんなことはありません。人間の脳は、一度覚えたことを忘れてしまっても、思い出すときには初めて覚えたときよりも速く覚えなおすことができるという性質があります。下の図をご覧ください。
出典: Curve of Forgetting UNIVERSITY OF WATERLOO, CAMPUS WELLNESS https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting
カナダのウォータールー大学のCAMPUS WELLNESSによれば、1時間の授業を受けたとき、何も復習しないでいると30日後には授業の内容をほとんど何も覚えていませんが、授業の1日後に10分、1週間後に5分、30日後に2~3分の復習を行えば、授業内容はほぼ100%の暗記を保っていられる、ということを説明しています。注目してほしいのは、復習をくりかえすうち、復習に要する時間が短くなっていくと言うことです。
適切なタイミングでくりかえし学習することによって、短期記憶にしか記憶されなかった情報が長期記憶へと移っていくのです。これが暗記学習のコツです。
暗記学習の方法・便利グッズ
暗記学習のコツは適切なタイミングでのくりかえし学習ですが、それをサポートする学習方法や便利グッズがあります。暗記学習の効率をさらに高めるため、これらの方法やグッズを自身の学習に取り入れてみるのも良いでしょう。
アプリを使ってみる
スマートフォンを持っている人は、これを使わない手はありません。App StoreやGoogle Playで少し調べてみると、学習補助アプリはたくさん見つかります。個別のアプリの宣伝はしませんが、例えば上記の忘却曲線にしたがって適切なタイミングで復習すべき科目や事項を通知してくれるアプリや、単語カードアプリ、学習計画の管理アプリなど、便利なアプリがたくさんあります。
暗記すべき事項を個数で管理する
定期テストのように勉強すべき範囲が広いと、どこからどこまで手を付ければいいのか分からなくなってパニックになってしまいますよね。一方、例えば学校や塾の単語テストのように、「ここからここまでの単語を○○個覚えてきてね」と言われれば、覚えてくる個数が分かっている分、目標がはっきりしていてやりやすいですよね。
そこで、単語テストのときのように、テスト範囲の教科書や参考書の中から覚えるべき事項をリストアップし、その個数を数えてみると目標が定まりやすくなります。
「理科の教科書XXページからXXページまでで覚える個数は○○個」のように個数が分かると、いくつ覚えていくつはまだ、といった進捗管理も簡単になります。
五感で覚える
人間の脳は何かを覚える際、五感(見る・聞く・さわる・味わう・かぐ)をなるべく活用した方が記憶に残りやすいと言われています。例えば、ただ教科書を目で追う(見る)だけで覚えるよりも、自分の手で書きながら(さわる)覚えるとか、自分で声に出しながら(聞く)覚えるとかした方が覚えやすいということです。何も特別な道具が要らない分、やりやすい工夫でもあります。
他人に説明してみる
人間は、自分が本当に理解していないことを脳に保管し続けられるようにはできていません。試験前日のどうしようもない時には丸暗記も手ですが、基本は理解をした上での暗記が望ましいです。
自分が暗記内容を理解しているかどうかを確かめる手っ取り早い方法は、他人にその内容を説明してみることです。人間、自分が分かっていないことを人に説明することは出来ません。説明ができれば、その内容は十分に理解したと言えるでしょうし、できなければ理解が足りないということになるわけです。
また、説明をすることで、自分の中で理解が深まるといった効果も期待できます。さらに、自分で声に出して他人に話すことで、五感を使った暗記効果もあるといえます。
赤シート・暗記ペンを使ってみる
古典的ではありますが、効果があります。自分で一から暗記ノートを作ってもよいですが、赤シートの神髄は、すでに印刷された教科書や参考書、学校のプリントに緑マーカーをひくことで、簡単に、時短で暗記ノートが作れるという点にあるでしょう。
定期テストまで時間がないけど暗記ノート的なものがほしい、というときに利用してみるのが良いと思います。
まとめ
大事なのはくりかえしです。適切なタイミングで何度も反復復習して、すぐ忘れてしまう短期記憶を、簡単には忘れない長期記憶に移していくことが暗記の肝です。
それを理解した上で、反復作業を効率化するために、さまざまな方法やグッズを用いるのがおすすめです。方法やグッズだけ表面的に真似するだけではあまり上手くいきませんのでご注意を。
ベスト自修館 清瀬校では、このような学習テクニックも普段の授業や定期テスト対策ゼミで教えています。ご興味をお持ちの方はぜひお問い合わせください。