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新学習指導要領導入後の学校成績の評価の仕方

中学校では新学習指導要領が2021年4月から導入され、いよいよ2022年4月より高校での新学習指導要領が全面導入となりました。新学習指導要領が導入されるといっても当事者からしたら、それ以前のカリキュラムを知らないのですから、それほど変化の差には気づきにくいかもしれません。しかし、新学習指導要領での評価の仕方は知っておいて損はないでしょう。そこで、今回は新学習指導要領での評価がどう変化したかについてお話ししたいと思います。

これまでの評価の仕方

以前の学習指導要領では小・中・高ともに4つの観点で評価されていました。

・「関心・意欲・態度」・・・最低限やるべきことができている、ということ。例えば、授業を真面目に受けている、提出物や宿題など期限を守ってきちんと出している、など

・「思考・判断・表現」・・・答えを導き出すまでの過程と結論を説明することができたかどうか。例えば、ワークシートの内容や実験結果のABC評価

・「技能」・・・基本的な能力や学んだ結果、身につけられた能力

・「知識・理解」・・・何ができるようになったのか、身についた知識を判断するために小テストや定期テストの点数を評価

この4つの観点を、意欲やプロセスを重視して最後にテストの結果、というのが従来の評価の仕方でした。

新学習指導要領での評価の仕方

新学習指導要領ではこれからの新しい時代の様々な問題に対応するために、単に知識だけでなく、必要となる資質・能力の育成と学習評価の充実を目標に掲げています。それによって小・中・高ともに「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点で評価されることになっています。言葉だけを見ると以前の観点と似ていますが、その評価に対する比重がかなり異なっています。

まず、昨年度の中学校の定期テストでは点数欄に「知識・技能」と「思考・判断・表現」(さらに「主体的に取り組む態度」も点数化されている学校もある)という欄が設けられており、定期テストの問題によって点数化されています。つまり、評価項目がテストで点数化されており、このことからもテストの点数における通知表の評価が以前よりも高くなったことはわかりますね。また、アクティブ・ラーニングの導入により、グループディスカッションやディベートを通して、生徒自身が調査、発見をしながら課題の解決に取り組む様子が評価されるようになりました。「主体的に学習に取り組む態度」は授業で学習したことだけでなく、興味を持ったことを進んで主体的に調べたり、考えたりする学習態度などを評価されます。ここが今までのノートやレポート提出の記述や授業中の発言などの評価となります。

つまり、新学習指導要領においての評価の仕方については、テストの点数(=知識の習得)をより重視するということなのでしょう。ですから今までのように提出物をしっかり頑張っていれば学校成績はどうにかなる、というのではなくなっており、むしろそれはできて当たり前の要素になってきているようです。

どうすればテストの点数があげられるか

やはり学校の授業を真剣に聞く、に尽きると思います。学校の先生は「ここ重要だぞ」とか「テストにはここを出すぞ」とか言ってくれています。テストの点数のいい生徒は、そういった授業中の言葉のメモを取り、それをテスト前に必ず確認する、そういったことを日ごろからしているのです。また、授業をきちんと聞いている生徒はテスト前の復習もよく理解できますが、授業中に聞いていない生徒にとっては復習問題も初めて見る問題と同じなので復習ではなくなります。テスト前だけでなく、日々きちんと学校の授業を意識して聞いているかどうかでやはりテストの点数は変わってくるのです。塾で学校よりも先取りをしたらそれでいいわけではなく、もう一度しっかり学校の授業を聞いて理解をさらに深めることが成績アップにはとても重要です。新年度の授業もスタートしました。GW明けにはすぐに中間テストが始まります。今からでも授業の取り組み方を考えて、テストの点数アップにつなげていきましょう。ベスト自修館の定期テスト対策ゼミや勉強会もぜひご利用ください。

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