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中学生が英検®を受けるべき3つの理由と対策方法

2022年度の実用英語技能検定(通称: 英検®)の第1回の申し込みが始まりました。学校などで英検®を受けなさいと勧められている中学生も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

中学生が英検®を受けると何が良いのでしょうか? この記事では、中学生が英検®を受検するメリットをご紹介した上で、受検級の目安や対策方法をお伝えしていこうと思います。

この記事を読んで欲しい人

  • 英検®を受けるべき理由がわからない中学生
  • 子どもに英検®を受けさせようか検討している保護者の方

中学生が英検®を受けるべき理由

理由① 高校入試で有利になる

筆者は学習塾の講師ですが、その立場からまず初めに言いたいのは、高校入試において、英検®を受検していると有利になる、ということです。

例えば私立高校では、多くの高校で、英検®を持っていると内申点+1~2点分の加点扱いをしてくれます。学校の普段の授業を真面目に受けて、先生受け良くふるまって、提出物を毎回きちんと提出して、定期テストに備えて必死で勉強して、そうしてようやく得られる内申点+1点が、英検®を持っているだけで得られるのです。これはとてもお得なことです。

都立高校の場合はそうした加点措置はありませんが、例えば推薦入試を受検する際、英検®を持っていれば面接試験において自己PRに使うことができます。

このように、英検®をもっていると、高校入試で有利に働きます。ただし、注意したいのは、こうして有利に働くのは最低でも3級からです。4級以下ですと入試においてはほとんどプラスに働きませんので、注意が必要です。

理由② 高校受験の練習になる

英検®を受検すると、高校受験の練習になります。これは、試験本番の空気に慣れることができる、という意味と、出題内容がある程度の入試対策になる、という意味の2つの意味での話となります。

特に、今年度からは都立高校入試でスピーキングテスト(ESAT-J)が導入されます。出題形式や試験方法が異なるとはいえ、スピーキングテストを実戦形式で経験できる試験は貴重です。

理由③ 英語学習のマイルストーンになる

義務教育における英語は年々内容が高度化していきます。その中で、中学校の英語のカリキュラムは、昨年の教科書改訂から、スパイラル学習を意識したものに変わったと言えます。スパイラル学習とは「発達や学年の段階に応じた反復」学習のことで、例えば中1の段階で”want to do”の表現(不定詞の名詞的用法)について触れ、中学2年生になってから不定詞についてさらに深い学習をする、といった具合です。反復学習によって知識の定着が図れることはメリットですが、一方で、到達目標が不明確になったり、理解が不十分なまま次々とカリキュラムが進んでしまったりといったデメリットもあります。

こうしたデメリットを補完するために、英検®対策を英語学習のペースメーカーにする、という活用法があります。英検®は出題される文法事項が級ごとに明確ですので、一つ一つの文法事項に対する理解を十分に深めながら学習を進められます。理解が十分に深まれば、それは英検®だけでなく、学校のテスト対策や高校入試対策としても効果を発揮します。

何級を受けるべきか。

ここまでで、中学生が英検®を受けるべき理由を説明してきました。「なるほど英検®を受けるべきなのはわかった。じゃあ何級を受けるべきなんだ?」とお思いになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、英検の各級の目安をお伝えいたします。

英検®の級は、5級から1級まで存在し、数が少なくなるほど難易度が上がっていきます。日本英語検定協会の公式サイトの記載に従えば、各級のレベルは大体以下の通りとなります。

  • 5級: 中学初級程度(中1終了レベル)
  • 4級: 中学中級程度(中2終了レベル)
  • 3級: 中学卒業程度
  • 準2級: 高校中級程度
  • 2級: 高校卒業程度
  • 準1級: 大学中級程度
  • 1級: 大学卒業程度

※()内は筆者注

高校受験に有利になるのは3級からですので、最低でも中学3年生の2学期までの間に3級を取れるようにスケジュールを組んで受験していくのが良いでしょう。ただし、中学3年生は受験勉強で忙しくなりますので、理想としては中学3年生に進級するまでに3級を取得できているのが望ましいです。

中学1年生・2年生がいきなり3級に挑戦するのはなかなか難しいですので、まずは5級、4級あたりから早め早めに取り組み始めるのが良いでしょう。

どうやって勉強すべきか

リーディング(読み)リスニング(聞き)のオーソドックスな勉強方法は、問題集を1冊購入してそれを徹底的にやりこむことです。独学でも問題ありません。何冊も購入する必要はなく、1冊で十分です。試験勉強全般に言えることですが、あまりたくさんの参考書や問題集に手を伸ばすと、キャパオーバーになってしまって却って良くありません。

一方、ライティング(書き)と二次試験のスピーキング(話し)については、一人での対策は難しいです。保護者の方や学校の先生に見てもらって、添削や練習相手になってもらうのが良いでしょう。

ベスト自修館 清瀬校では、個別指導にて英検®対策も受け付けております。ライティング・スピーキング対策の他、独学では対策が不安だという場合にはリーディング・リスニングの対策も承っております。このように、学習塾をご活用頂くというのも一つの手です。

まとめ

いかがだったでしょうか。本記事では、中学生が英検®を受けるべき理由と、受検級のめやすや対策方法についても述べてきました。英検®なんて別に……と思っている中学生が少しでも前向きに英検を受けてくれるようになれば幸いです。

ベスト自修館 清瀬校は、英検®の準会場です。遠くの会場に受けに行かなくても、清瀬市内で英検を受検していただくことが可能です。第1回のお申し込みの詳細はコチラをご確認ください。

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