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『新幹線はかりあげ』って何?

今回は中1で習う理科の火成岩についてお話します。 身のまわりにある岩石には大きく分けて「堆積岩」と「火成岩」とがあります。

堆積岩とは?

「堆積岩」とは土砂が水に運ばれて堆積してできる岩石のことで、粒の大きさによって、2㎜以上のものを「れき岩」、2~0.06㎜のものを「砂岩」、0.06㎜以下のものは「泥岩」に分類されます。その他にも、火山灰が堆積してできた「凝灰岩」や生物の死がいなどが堆積してできた「石灰岩」「チャート」もあります。

火成岩とは?

「火成岩」とは火山のマグマが固まってできた岩石のことを言います。この火成岩には固まり方によって「火山岩」と「深成岩」に分類されます。 「火山岩」と「深成岩」の違いは固まる場所と固まる速さによります。「火山岩」は地表近くで急に冷え固まってできた岩石なので、鉱物の大きさがばらばらになります。大きいものも小さいものも瞬間冷凍のイメージです。このつくりを斑状(はんじょう)組織といいます。それに対して「深成岩」は地下の深いところでゆっくりと冷え固まってできた岩石で、じっくりゆっくり時間をかけて均一に固まっていくため、鉱物の大きさがほぼ同じ大きさになります。これを等粒状組織といいます。

※左上下2つは火山岩、右上下は深成岩

ここからが本題

また、それぞれの火成岩の中でもその岩石に含まれている鉱物の種類の割合によって、さらに「流紋(りゅうもん)岩」「安山(あんざん)岩」「玄武(げんぶ)岩」「花(か)こう岩」「閃緑(せんりょく)岩」「はんれい岩」に分類されます。かなりの「岩」がたくさん出てきますので、これを種類や特徴をとらえて覚えることはかなり難しいですよね。

これをすべて違いが分かるように覚えるための語呂合わせが

『しんかんせんはかりあげ』

なのです。

「しん」は深成岩の種類の中には、「か(ん)」花こう岩と「せん」閃緑岩と「は」はんれい岩があり、「か」火山岩の種類の中には「り」流紋岩と「あ」安山岩と「げ」玄武岩があります。とわかります。しかもこの語呂合わせ、岩石の鉱物の色が白っぽいものから黒っぽいものの順に並んでいますので、入試問題などを解くときにもとても便利です。

ベスト自修館では今週末から入試直前まで中3生対象の理社実践演習が始まります。このような実際に入試に使える技なども伝授していきますので受講される方はお楽しみに。

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